近年, コンピュータネットワークの発達に伴い, 異種情報資源の統 合利用が重要になっている. 特に, 構造化文書がWWW, 電子出版 等で利用が拡大されるに従い, 構造化文書とデータベースの統合利 用の必要性が高まっている. 我々は, 構造化文書とリレーショナル データベースを対象とした異種情報資源の統合利用環境の研究開発 を行なっている. 本統合利用環境の統合データモデルであるNR/ SD+では, 構造化文書データ, 入れ子型リレーション構造データ を動的に変換し, 統一的なデータ操作が可能である. 本稿では, N R/SD+に基づく統合利用環境において, ユーザの興味に応じて 文書の一部を隠蔽し, ユーザの文書構造の把握と問合せの作成を支 援する枠組として, 構造化文書のテキスト要素に対するフォーカシ ング機能について述べる.