1995年電子情報通信学会総合大会,1995年3月.
スペクトルデータ検索システムでは大別して二通りの検索方式が用いられている。 一つは逐次比較方式であるが、スペクトルDBの全体に対する検索を行うため効率が 悪い。もう一方は、既知ピークの位置による索引方式であるが、複数のピーク位置 情報やピークの強度データが検索時に有効に利用されないため、検索の中間結果に 多数のノイズが現れるという問題点がある。 本稿では、ユーザが入力した複数の既知ピークの波数、強度、許容誤差から類似度 の高い順に指定された個数のスペクトルを検索する要求に対応したシグネチャ ファイルに基づくスペクトルデータベース検索方式について述べる。